彼女の唇にそっと触れ、まずは軽く、優しくキスをする。深く息を吸い込む仕草をしたら、それは「もっと…」というサイン。
唇が触れ合うたびに、彼女の体温がじんわりと上がっていくのがわかる。
キスは、女性の想像力をかきたて、セックスへの期待を高める大事な前戯だ。
- どんな手で私の体を撫でるんだろう?
- どんな唇で愛撫してくれるんだろう?
そんな想像が止まらなくなるキスこそ、理想的なキス。だが、現実にはキスを軽く考えている男が多い。
- いきなり舌をねじ込む
- ブチューッと押し付けるだけ
- すぐに胸や下半身へ手を伸ばす
こんなキスでは、女性の心は開かない。
むしろ、「雑だな…」と感じさせてしまう。
キスの目的は、女性の体だけでなく、心も開かせること。そのためには、焦らして、じわじわと深めていくことが大切だ。
キスだけで女性を悦ばせ、セックスへの期待を高める方法とは?ここでは、「キスが変われば、女性の反応が変わる」 をテーマに、理想的なキスの作法を解説する。
正しいキスの流れ
- 髪を撫でる(安心感を与える)
- ライトキス(唇が軽く触れる程度)
- フレンチキス(ゆっくり唇を重ねる)
- ディープキス(舌を絡める)
これからじっくり解説していくが、本番ではこの流れを思い出すといい。
この流れを思い出しながら、一つひとつ丁寧に進めることで、彼女の期待感はどんどん高まっていく。
キスに入る前の準備
彼女と向き合い、ゆっくりと距離を縮める。けれど、いきなり唇を重ねるのはNG。
キスは「心を開く行為」でもある。
だからこそ、まずは彼女の緊張をほぐし、安心感を与えることが大切だ。
この段階で焦ると、女性は無意識に身構えてしまう。まずは、ゆっくりとしたタッチで彼女の心をほぐしていこう。
まずはハグ
彼女と向き合い、そっと腕を回す。ふわりと包み込むように抱きしめると、彼女の体温がじんわりと伝わってくる。
彼女の肩が少しこわばっているのを感じたら、ゆっくりと背中を撫でる。
「大丈夫、緊張しなくていいよ」
言葉にしなくても、穏やかな仕草だけで伝わるものがある。
彼女の呼吸が深くなり、肩の力がふっと抜けたら、少しずつ準備が整ってきたサインだ。
- 立ったまま、またはベッドやソファに座った状態で、軽くハグ
- 強く抱きしめず、“ふんわり”包み込むように
- 彼女の緊張が解けるまで、焦らずゆっくり
抱きしめる時間は、ほんの数秒かもしれない。けれど、この短い時間が 二人の距離を一気に縮める大切なステップ になる。
彼女の体が自然に寄り添ってきたら、次のステップへ――
撫でることで安心感を与える
ハグをしながら、彼女の髪をゆっくりと撫でる。指先がふわりと触れるたびに、彼女の体が少しずつ緊張を解いていくのがわかる。
背中をなぞるように優しく撫でると、彼女の呼吸が自然と深くなる。「触れられる心地よさ」に身を委ねるように、彼女の体がそっと寄りかかってくる。
この “優しいタッチ” が、彼女の心を開かせるカギになる。急がず、じっくりと “触れられる気持ちよさ” を感じさせていこう。
-
髪を撫でる
「大切にされている」と感じやすい -
頬や首筋をなぞる
安心感を与え、体の緊張をほぐす -
手の甲や指先を撫でる
「触れられる心地よさ」に集中させる
彼女の肩の力が抜け、体が自然と寄りかかってきたら、次のステップへ――。
目を見つめる
キスの直前、ふと彼女の顔を覗き込む。
視線が絡んだ瞬間、彼女の瞳の奥に、不安と期待が入り混じるのが見える。
そっと指先で頬を撫でると、彼女のまつげがわずかに震え、鼓動が少し早くなるのが伝わってくる。
近づく距離と高まる緊張感……
この一瞬が、キスの特別な余韻を生み出す。
ここで 焦って自分からキスをしない。彼女の表情の変化を感じ取りながら、”その瞬間” を待つ。
- 穏やかな表情で、目を合わせる(真剣すぎると怖がられる)
- 10秒ほど目を合わせて、女性が目を閉じたらキスのサイン
- 手の動きは止めない(髪や頬を撫で続けると、よりGood)
イメージはこんな感じ。

彼女の唇がほんのわずかに開き、目を閉じた。静かに、ゆっくりと、唇を重ねていく。
最初のキスは“ふわっと”
唇が触れるか触れないか
そのギリギリの距離感が、彼女の期待感をじわじわと膨らませていく。
いきなり深いキスを求めるのではなく、まずは “軽く、柔らかく”。唇がそっと触れたかと思えば、また離れる。
彼女の呼吸が少しずつ変わっていくのがわかる。
肩の力が抜け、唇がわずかに開きはじめる。その無意識の動きが、「もっと…」という気持ちを物語っている。
この 焦らしの時間こそが、キスを特別なものにする。
- 唇が触れるか触れないかの距離感で、じっくり焦らす
- チュッよりも軽く、フワッとした感覚でキスを繰り返す
- 呼吸を感じながら、ゆっくりとテンポをつくる
ただ、触れるだけのキスを続けるうちに、彼女の唇がわずかに開き始める。
フレンチキス
バードキスを繰り返しているうちに、彼女の反応が少しずつ変わっていく。
唇が離れるたびに、彼女の名残惜しそうな気配を感じる。最初は軽く触れるだけだったのに、いつの間にか 彼女の唇が離れにくくなっている。
彼女の息遣いがわずかに乱れ、唇がほんの少し開いている。
「もっと…」という雰囲気が漂い始める。ここがフレンチキスへと移行するタイミングだ。
- バードキスの間隔を少しずつ短くする(唇を重ねる時間を長めに)
- 彼女の下唇だけを軽く吸う(焦らしながら、柔らかく)
- 唇を押し付けず、優しく重ねる(力を抜いて、じっくり)
まだ舌は使わない。
大事なのは、女性がキスに夢中になるのを待つこと。
女性の唇がわずかに開き、身を委ねるような仕草を見せたら――
次は、ディープキスへの合図だ。
ディープキス
バードキスからフレンチキスへ移り、唇を重ねる時間が長くなると、彼女の反応が変わってくる。
最初は控えめだった唇の動きが、次第に積極的になり、彼女の息遣いがわずかに乱れ始める。
「もっと深く…」
彼女の唇の動きが変わってくる。
重なった唇が、少しだけ離れにくくなり、呼吸が浅くなる。わずかに唇が開き、舌先が触れそうな距離まで近づいてくる。
ここで焦ってはいけない。
つい舌を絡ませたくなるが、いきなり仕掛けるのはNG。ディープキスは、「男がリードするもの」ではなく 「彼女が求めたときに、自然と深まるもの」 だ。
自分から舌を突っ込まない
ここで、やりがちなNG行動をチェックしておこう。
- いきなり舌をねじ込む
- 自分の舌をレロレロ動かしすぎる
- 唇を押し付けすぎて女性の呼吸を妨げる
これらはすべて 女性のペースを無視したキス であり、違和感を持たれやすい。
女性の体温が上がり、自然に「もっと…」と求めてくるまでは、焦らず彼女のペースに合わせよう。
- 唇を重ねる→少し離すを繰り返す(焦らすことで興奮を高める)
- 彼女の唇の動きを観察する(唇が少し開いたらOKのサイン)
- 彼女が舌を絡ませてきたら、初めて舌を動かす
先に動くのは 常に女性。こちらは 彼女の求めに応じる形で、ゆっくり舌を絡ませるだけでいい。
キスの最中も“手”を使う
キスに夢中になっていると、 手の動きが止まりがち だ。だが、ただ抱きしめるだけではもったいない。
彼女の腰に手を回し、背中をなぞると、わずかに体を反らせてくる。指先で首筋を撫でると、彼女の体がピクッと小さく震える。
手の使い方ひとつで、キスの濃密さが変わる。
- フレンチキスの時
-
- 片手で女性の肩 or 首を抱く
- もう片方の手で髪を優しく撫でる
- ディープキスの時
-
- 腰に手を回して、彼女の体を引き寄せる
- もう片方の手は、耳の裏や首筋をなぞる
こうすることで、 唇だけでなく、全身の感覚を研ぎ澄ますことができる。
彼女の興奮を引き出し、さらに深いキスへと誘導しやすくなる。
唇と舌の動きは「間」を意識する
ディープキスで やりがちなのが、ずっと舌を動かし続けること。しかし、キスは舌を動かすことが目的ではない。
一度、唇を離し、彼女の顔を覗き込む。頬がわずかに赤くなり、息が上がっている。
「もっとキスしたい…」
そう思わせるための「間」を意識すると、キスは何倍も官能的になる。
- 舌を絡めたら、一度引く(「もっと舌を絡めたい」と思わせる)
- 彼女の下唇を軽く噛んで、また唇を重ねる(少し焦らす)
- 「ぴちゃ…」という音が自然に出るくらいの間隔で
動きを止める時間を作ることで、キスがより深く、濃厚なものになる。
彼女がキスに溺れたら、もう勝ち
ここまできて、彼女が 「もっとしたい…」 という表情を浮かべていたら、完全にスイッチが入っている証拠。
- 息が荒くなる
- 体を密着させてくる
- 唇を離した瞬間、彼女が「もっと…」と求める
彼女の首筋に軽くキスを落とすと、ピクッと体が反応する。そのまま、次の愛撫へと進んでいこう。
セックス中に一番大事なこと
セックスにおいて、何よりも大事なことは 「冷静さ」 だ。
女性は興奮させてエロくしていくべきだが、アナタは 常に冷静でいる 必要がある。
たしかに、女性を興奮させるためには、時には野性的に、時には優しく、時には激しく――と 感情を込めて演じること が求められる。
だが、本当にセックスが上手い男は、心の中では冷静さを保っている。
- 顔や態度では興奮を見せながら、頭の中は常に冷静。
- 今、彼女は何を求めているか? を観察し、瞬時に判断する。
- 自分本位にならず、「もっとしてほしい」を引き出す。
冷静さは、キスの時点から始まっている
セックスが上手い男は、キスの時点で「冷静さと興奮の演技」を使い分けている。
- どのタイミングでキスを深めるべきか?
- 女性が求める「もっとキスしたい」状態を作る方法とは?
これを知っているだけで、キスで女性をオトせる男になれる。
実際、キスが上手い男ほど、セックスでも圧倒的に女性を満足させている。
拙著『キスの美学』では、女性をキスで虜にするための全テクニックを公開している。今よりワンランク上のキスをマスターしたいなら、ぜひチェックしてみてほしい。
キスの次にすべきこと
キスが深まり、彼女が「もっと…」と感じた瞬間、次のステップへ。
キスで彼女のスイッチが入ってきたら、次に大切なのは「焦らし」。
キスの余韻が残る中、彼女の体をゆっくりと愛撫していく。すぐに胸を触るのではなく、さらに彼女を昂らせる愛撫を加えることで、快感は何倍にも膨らむ。
次のステップ